中学から英語を勉強し始めた私たち親の年代では、
犬はdog、というように訳して意味を覚えていました。
その方法は、理詰めで言葉を学習する方法でしか
身につかない思春期以降では効果的です。
しかし、幼児に対しては違います。
幼児期には、言語学習能力が高く残っています。
この時期には、英語を英語でそのまま理解する能力が高いので、
それを活かさないともったいないのです。
これを、母国語方式と言います。
赤ちゃんは、日本語を何語にも訳さずに、日本語のまま身につけます。
犬を見て、あの、毛で覆われた愛らしいワンワン吠える生物=dog
と言葉を直接、頭の中に思い浮かべることができることが母国語方式です。
英文法や入試対策のための必要な単語の学習法は
大きくなってからいつでもできます。
しかし、母国語方式で学ぶ本能は、成長につれて低下してしまいます。
そのため、子供の英語教育では、効率よく母国語方式で学ぶためにも
単語を日本語に訳しながら学ぶ方法は、やめる方が良いでしょう。
英語で話しかけて意味がわかっていない時には、
簡単な英語や別の表現で説明してくれる英語の先生となる人がいてくれると、
わかる単語から意味を推測する力がついていきます。
英語でしゃべる時には英語で考えると子供になるのを、
日本語に訳すことで邪魔しないようにしましょう。