母との攻防
受験生の頃、よく母に勉強の邪魔をされました。
なんて言ったら母がすっ飛んできて怒られそうですが・・・(笑)
いやはや、私はこの「邪魔」に大変感謝をしているわけなのです。
娘が必死に勉強しているのに
階下から「エミちゃーん!今!テレビにイモトがでてるよ!!」
(※我が家は家族でイモトさんが好きなのです)
とか
「このコンサートおもしろそうだけど、行く?」
とか
なんだかんだ声をかけてくれるのです。
これが、結構良い息抜きに。
信頼してくれていたのでしょう。
私の勉強の事はとやかく言わず、
黙って信じてくれていました。
感謝感謝です。
そんな母から「ダリ展」のお誘い
そんな娘思いの母に、
ダリ展に誘われました。
ダリといえば、あの、
おヒゲがステキな画家さん。
「記憶の固執」が有名です。
ぐにゃっとした時計が印象的。
シュールレアリスムの大家ですね。
いたいけな高校生の私は、
ちょっと変わった作風のダリの絵に大層興味を抱き、
二つ返事で誘いに乗りました。
結果・・・
あまりの衝撃に知恵熱を出しました。
手~良心の呵責~
私に知恵熱を出させたのは、
多分ダリ展の様々な作品だと思うのですが、
その中でも間違いなく「手~良心の呵責」
という作品には当てられました。
ふぁーーー
と打ちのめされました。
なんちゅう・・・
なんちゅう・・・・・・
とフラフラしました。
なんだって、
あんなかんじになったんだ、あの絵は。
なんかすごーく汚いのに背景の青が気味悪いほど艶やかで、
静かなのにヒソヒソ声が耳障り、みたいな雰囲気だし、
かといっておどろおどろしいとか、
エグいとかグロいとか、そういうわけでもないし・・・
それなのにどこか空恐ろしくて、
気持ちが悪い・・・。
なのに目が離せない・・・。
この衝撃は今でもはっきりと覚えています。
決して「好きな」作品ではないのですが、
ダリの中で最も
「その絵を前にして身動きの取れなくなった」絵でした。
まとめ:うなされてデトックス!?
結局、知恵熱が出て
一夜う~ん、う~んとうなされて、
しかし、こういう衝撃的な体験というのは、
ある意味ショック療法のような効果があるようで、
うなされた後はスッキリしました。
こういう刺激があるのも、
勉強でストレスフルになっていた毎日には
良かったのかもしれません・・・。