人間の脳の基本構造ができあがると言われる『3歳』の時期が、習い事を始める一番多いタイミングです。昔から、習い事の中でピアノが上位にあるのは何故なのでしょう?ピアノを習うメリットや月謝の疑問などを詳しくご紹介します。
幼少期にピアノを習うメリットとは
ピアノは音域が広い分、他の旋律楽器に比べて「楽譜を読む力」がより必要になります。両手のパートの楽譜を同時に、しかも瞬時に読む訓練をしますので、ピアノが弾ければ他の楽器をやり始めても扱いやすくなるというメリットがあります。
また、幼少期に始めることで確実に音感が鍛えられます。ちなみに、絶対音感というものは8歳くらいまででしか身につかないそうですよ。
ピアノは脳に良いことが証明された?!
テレビでもおなじみの脳科学者、澤口俊之さんが「ピアノが脳にいい!」と断言していました。
色々と難しいことも仰っていましたので私なりに要約しますと、『人間らしい人生を送るための脳力』が特に向上する習い事がピアノなんだそうです。
『人間らしい人生を送るための脳力』とは、大きく分けて2つあります。
・夢や目的に向かって適切に行動する能力
・理性、思いやり、協調性を身に付けてうまく生きる能力
これは生きていくうえでとても大切なことですね。
脳自体に及ぼす影響のお話し
ピアノを習うことで、左右の脳のバランスがよくなるんだそうです。小脳も大きくなり、運動機能や知的機能、感情的機能までもアップします。分かりやすく言うと、記憶力がアップすることで学力向上につながります。
「ピアノを習うことによって脳機能をまんべんなく育て、スポーツや学力まで効果を及ぼす」というわけです。
その効果はピアノを習い始めて4ヶ月くらいで表れ始め、脳構造を変えるまでには2年くらいかかります。あとは継続期間が重要で、やればやるほどアップします。
ピアノは全ての音楽の基本
ピアノを習って楽譜が読めるようになれば、もしも中学校・高校でブラスバンド部や合唱部に入っても、他の人より容易にこなすことができ、可能性も広がるでしょう。
音楽大学では、専門の楽器は色々あれどピアノは副科で学ばなければならないのですから、基本中の基本になる楽器と言えます。
[char no=1 char=”高橋”]小学生の頃ですが、友達が通っているピアノ教室に自分も通いたくて、大騒ぎして通わせてもらいました。小さめですが電子ピアノまで買ってもらったのに、すぐにやめてしまったんです・・私って小さい頃からそういう子供だったな~ 飽きっぽいって分かってても通わせてくれた親には、本当に感謝しています。[/char]
ピアノ教室にかかる費用
月謝やレッスン時間は教室によって異なりますが、平均として参考にしてみてください。
・レッスン時間:30分、45分、60分
・レッスン回数:3回~4回/月
・月謝:4,000~10,000円
月謝以外にも入会金や施設費、教材費などを支払う教室もありますので、最初に細かく全てを聞いておきましょう。
親の理想と子供の負担
習い事を詰め込み過ぎると、子どもは無理をするようになります。大好きなお母さんが頑張っていると、子供はなかなか嫌だと言えないものです。生活リズムが崩れてしまっては本末転倒ですよね。
子どもに過度な期待を持ちすぎて、子供の気持ちや体の不調を見逃さないようにしてくださいね。早寝早起きや食事の時間が乱れすぎないように、スケジュール管理には気をつけましょう。
体験教室や見学ができるものがほとんどだと思いますので、様子を見てから決めるようにすると良いですね。とはいえ、途中で嫌になることもあるでしょう。そんな時は決して無理に連れて行かず、違うことに触れさせてあげてください。「せっかく始めたのに!」と怒るのは、自分の理想を押しつけているようなものですよ。まだ3歳なのですから・・
子供本人が楽しめることを、是非一緒に探してみてください。