幼稚園受験の内容にほぼ確実に入っているのが行動観察です。
その名の通り「行動を観察する」試験なのですが、いったい何をするのか、そしてそのポイントまでをご紹介します。
1.幼稚園受験の行動観察ってどんなことをするの?
行動観察と聞くと、「え、ずっと見られているの?」と思いますが、その通りです。
ずっと見られているスタイルがほとんどです。
子どもやご両親の様子を先生方がずっと見ていて合格か不合格の材料にしています。
遊ぶ様子や、他のお子さんとのやりとり、父親母親のパワーバランスや親子の関係性を見て記録していくのです。
幼稚園によってもちろんスタイルは違いますが、ファイルを手に持ち、あからさまにメモをするところもあれば、見えないようについたてや仕切りカーテンの向こうに行って記録、その記録している間は他の先生がやってくる…のようなところもあります。
「なんか監視みたいで怖いなぁ」と思われた方、きっちり対策をして、当日自然体でいられるように、しっかりと読んでくださいね。
2.行動観察スタイル 親子同室と母子分離って?
幼稚園受験での行動観察はほとんどが「親子同室」と「母子分離」の2つに分けられます。
親子同室
「親子同室」では、数組の親子が同じ部屋に入れられて時間を過ごします。
その間、子どもがどう遊ぶか、両親との関わり方は適切かなどを見られます。
母子分離
一方、「母子分離」では、両親と離れて子どもだけで部屋に入り、先生たちや他のお子さんと時間を過ごします。
なので、泣いてしまわないか、他のお子さんとケンカしないかなどを見られます。
ここで忘れてならないのは、幼稚園によってはご両親も見られている場合があるということです。
幼稚園の先輩パパママなどに聞いてみましょう。
3.幼稚園受験は本番の運による
すでに紹介したように、行動観察では初めて出会う他のお子さんや大人(先生)たちと触れ合うことになります。
なので、しつけや礼儀、靴を並べるなどは対策していても、行動観察だけはすべてが「はじめて」のことなのです。
子どもたちにとっては未知の世界で、恐怖を感じる子、テンションが上がりすぎる子、何も気にせずにいつも通りの子、猫をかぶって良い子になる子などいろいろでしょう。
日頃は大人しいのに、たまたま自分が遊んでいたおもちゃを横取りする他のお子さんがいて、ケンカになるかもしれないですし、おもちゃは譲って他の子と仲良く遊ぶかもしれません。
運に寄るところも大きいので、対策が重要です。
3-1.行動観察の対策
いくつか対策を紹介しますので、お子さんの状況に合わせて実践してみてくださいね。
①知らない公園で遊ばせてみる
初対面の子と良いコミュニケーションをとれるようになる
②散歩をして声をかけてもらう
知らない大人に慣れ、礼儀正しく接することを覚える
③遊んでいる途中で「それいいなぁ」と声をかける
当日あり得そうなシチュエーションに対応できるようになる
④一人でじっと座らせて待たせる
「絵本を読みながらじっと待つ」などの状況に対応できるようになる
⑤目を見て話さなかったら相手をしない
会話をするときには必ず目を合わせることを覚える
行動観察で見られているポイント10
すでにいくつか紹介していますが、先生方が見ているポイントです。
幼稚園によって、もちろん違うので、しっかりと調べてくださいね。
- 他のお子さんと仲良く遊べるか
- 順番を待つことができるか
- 自己中心的な行動をとらないか
- お姫様・王子様扱いされていないか
- 対象年齢にあった程度の親離れができているか(ママのひざにベッタリで動かないなどないか)
- 一人でも絵本を読んだり工作をしたりと過ごすことができるか
- パパママと離れた際に泣きださないか
- 先生に話しかけられたときに目を見て話しや対応ができるか
- 過度な緊張はないか
- 終了時に片付けができるか
この⑩が一番見落としやすいので要注意ですよ。
日頃から将来を見据えてお子さんと向き合って教育していくと対応できそうですね。
最初はみんな「こんなこと完璧にできるかしら」と心配になりますが大丈夫です。
子どものペースで毎日コツコツ積み重ねていってくださいね。